「花かんざし」第16号
舞踊団・機関誌のごあんない
– 沖縄の純粋な心と姿を伝承 –
ごあいさつ – 川田禮子
皆様、本日はようこそおはこびありがとうございます。古典研究会も回を重ねて七回目をむかえることになりましたが、これも日頃からご支援くださいます皆様のおかげと心から感謝申し上げております。
永い間の念願でありました沖縄の復帰もやっとかなえられ沖縄県となりまして一月余、本来ならば全県民が喜びに湧き、希望に燃えているはずでございます。しかし、御承知のように現在の沖縄には、政治的、経済的問題が山積みとなっておおいかぶさり、沖縄はまた新たな苦難の道をたどりはじめたのではないかと憂慮されるような状態でございます。(本誌に続く..)
冠船流川田琉球舞踊団
第七回 古典舞踊研究会
とき:昭和47年6月24日(土)
ところ:水道橋能楽堂
寄稿
- 執心鐘入と道成寺説話 – 三隅治雄
- 詩劇「輪多梨の花」講評(沖縄の古典と現代の橋わたし) – 木村嘉長
- 沖縄舞踊による詩劇(忘れられた抑制の美) – 嶋岡晨
- 宗教的な救いの形而上学 – 松下次郎
- きっぱりと可憐な風情 – 後藤暢子
発行日:昭和47年11月26日
発行元:琉球文化守礼会